「普段の会議では意見が出づらい」「部署間の連携が噛み合わず、戦略が形にならない」
そんな課題を抱える企業が注目しているのが「オフサイトミーティング」です。
本記事では、オフサイトミーティングの基本から導入効果、適した実施方法までを網羅的に解説します。経営層や人事・総務担当者、組織開発・チーム運営の責任者まで、幅広くお役立ていただける内容です。
▼この記事でわかること
・オフサイトミーティングの定義や目的
・実施によって得られる効果
・開催場所やプログラムの選び方
オフサイトミーティングとは
オフサイトミーティングとは、日常業務の場(オフィス=オンサイト)を離れて行う会議・研修・ディスカッションのことです。
【普段のオフィス=オンサイト/on-site】 ↔ 【オフィス外=オフサイト/off-site】
単なる「会議場所の変更」ではなく、環境を変えることで心理的安全性を高め、自由な発想や率直な意見交換を促す目的で実施されます。
通常の会議との違いは?
通常の社内会議は、情報共有や意思決定を目的に、限られた時間内で結論を出すことが重視されます。参加者は自分の役割や肩書きを意識して発言し、会議は社内の会議室で、30分〜1時間ほどの短時間で定期的に行われるのが一般的です。
一方でオフサイトミーティングは、業務の枠を一旦外し、チームの関係性や組織課題にじっくり向き合うことが目的です。役職にとらわれず、フラットな立場で率直な意見を交わすことで、新たな気づきやアイデアが生まれやすくなります。場所は社外の開放的な空間が選ばれ、半日〜1日かけて対話に集中する設計が多く、節目のタイミングなどに不定期で実施されます。
オフサイトミーティングの主な目的
オフサイトミーティングは、組織の方向性やビジョンを共有し直す場として、また、部署や役職を越えてメンバー同士の関係性を深める場として活用されます。
普段の業務では出づらい本音や気づきを引き出し、チームの再結束や課題の再認識、創造的なアイデアの創出を促すことが目的です。働き方の変化により薄れがちな一体感や対話の機会を取り戻す手段として、多くの企業で注目されています。
オフサイトミーティングのメリット・デメリット
オフサイトミーティングには、組織やチームにとって多くのメリットがあります。
代表的なものとしては、日常から離れた環境で実施することで、心理的安全性が高まり、普段は出にくい本音やアイデアが引き出されやすくなる点が挙げられます。また、部署や役職を越えた対話によって関係性が深まり、チームの一体感や当事者意識の向上にもつながります。
一方で、実施には時間や手間、コストがかかることも事実です。特に目的が不明確なまま実施すると、参加者の納得感が得られず、期待した効果が得られない場合もあります。また、ファシリテーションや設計が不十分だと、場がうまく機能せず、ただの「イベント」で終わってしまうリスク・デメリットもあります。
こうした点を踏まえた上で、目的やタイミングを明確にし、内容と運営を丁寧に設計することが、オフサイトミーティングの成果を最大化するための鍵となります。
オフサイトミーティングが注目されている理由
現代のビジネス環境は、テクノロジーの進化や市場の変化、そして働き方の多様化などにより、ますますスピードと複雑さを増しています。
こうした状況の中で企業が成果を出し続けていくには、表面的な戦略や施策だけでなく、組織の「あり方」そのものを見直すことが欠かせません。
つまり、組織の内側から立て直し、土台をしっかり整えることが、これまで以上に重要になってきているのです。
そのためには、組織の中で起きている“見えにくい課題”と向き合う必要があります。たとえば、リモートワークの定着により雑談や偶発的な会話が減り、メンバー同士の関係性が希薄になっていたり、縦割りの構造が強まって、現場と経営層の間に認識のズレが生まれていたり。
また、普段の会議では言いづらい本音が言えず、意思決定が遅れたり、日々の業務に追われる中で新しいアイデアが生まれにくくなったりと、目に見えない“停滞”が組織全体に広がっているケースも少なくありません。
こうした課題を解きほぐし、立場や部署を越えて率直な対話を生み出す場として、今「オフサイトミーティング」が注目されています。
非日常の環境で、あえて“いつもとは違う関係性”で向き合うことで、チームの関係性が深まり、組織全体がもう一度ひとつにまとまる、そんな再構築のきっかけをつくることができるのです。
オフサイトミーティングの開催場所の選び方や手配手順|おすすめの会場も紹介!
オフサイトミーティングで得られる効果
目的を持って設計されたオフサイトミーティングは、参加者個人にも組織全体にも、数多くのポジティブな効果をもたらします。非日常の環境で本音の対話を促すことにより、思考と関係性の質が深まり、組織の“内側からの変化”を引き出すことができます。
個人への効果
オフサイトミーティングに参加することで、普段の業務では得られない多くの気づきや変化を体験できます。
なかでもまず実感しやすいのが、意見発信やアイデアの出しやすさが高まること。日常とは異なる環境で肩書きや上下関係を意識せずに話せるため、自然と発言への抵抗が薄れ、自分の考えを言葉にする機会が増えます。
また、ワークや対話を通じて、他のメンバーへの理解と、自分自身への理解が深まるのも大きなポイントです。普段の仕事だけでは見えにくい価値観や考え方に触れることで、相手との距離がぐっと縮まり、自分の強みや役割にあらためて気づくことにもつながります。
さらに、自分の言動がチームに影響を与える実感を持てることで、組織や役割に対する当事者意識が育まれます。「やらされる仕事」から「自分が動かす仕事」へと意識が変わり、行動の質やモチベーションの向上にもつながっていきます。
▼個人への効果の要約
- 意見やアイデアが出やすくなる
- 自己理解と他者理解が深まる
- 組織への主体性が育まれる
組織への効果
こうした個人の変化は、やがて組織全体にも良い影響を広げていきます。
まず期待できるのは、経営層と現場の間にある認識のズレを埋めやすくなること。オフサイトというフラットな場では、現場のリアルな声が経営層に届きやすくなり、戦略やビジョンへの共通理解が深まります。
また、部署や役職を超えた対話が生まれることで、部門間の連携がスムーズになり、情報の流れもスピードアップ。普段あまり関わりのないメンバー同士でも、対話を通じて信頼関係が築かれ、日常業務にも好影響が生まれます。
さらに、安心して発言・行動できた経験は、その後の業務にも良い影響を与えます。従業員のエンゲージメント(組織への愛着や貢献意欲)が高まり、離職の防止や前向きな行動の促進といった効果も期待できます。
結果として、無駄な衝突や手戻りが減り、意思決定や業務推進のスピードが加速。
長期的には、組織全体のパフォーマンスや業績向上にもつながる、非常に効果的な取り組みといえるでしょう。
▼組織への効果の要約
- 経営と現場の認識が一致する
- 部門を越えた信頼関係が生まれる
- チームの一体感と推進力が向上
若手・管理職・経営層での効果の違い
オフサイトミーティングは、組織のあらゆる階層にとって有効な取り組みですが、その効果は立場によって少しずつ異なります。
ここでは、若手社員・中間管理職・経営層、それぞれにどのような変化やメリットがあるのかを具体的に見ていきましょう。
若手社員にとっての効果
普段は関わる機会の少ない上司や他部署のメンバーとフラットに話せる場は、若手社員にとって大きな刺激になります。
自分の意見を安心して発信できる体験は、自己肯定感を高めるだけでなく、主体性を持って行動する意識のきっかけにもなります。
また、他者との対話やフィードバックを通じて、自分の強みや役割にあらためて気づくことができ、仕事への前向きな姿勢につながります。
中間管理職にとっての効果
部下や上司と向き合いながら行う対話の中で、自分のマネジメントスタイルを見直すきっかけが得られるのが、管理職層の大きなメリットです。
また、現場メンバーの率直な声を直接受け取ることで、現実に即した施策立案や部門運営に活かせる視点も広がります。
さらに、部署や役割の垣根を越えて信頼関係を築く中で、組織間をつなぐ調整力や横断的なリーダーシップも自然と強化されていきます。
経営層にとっての効果
経営層にとっては、現場のリアルな感覚や空気感をダイレクトに感じられることが何よりの価値です。
組織の最前線で起きていることに触れることで、戦略や方針とのギャップを把握でき、必要な修正や浸透施策にもつなげやすくなります。
また、抽象的だったビジョンを自らの言葉で語り、社員と直接共有することで、組織全体に一体感と納得感を生み出す“共創の場”としての役割も果たします。
オフサイトミーティング導入前後の変化(ビフォーアフター)
オフサイトミーティングの効果を、導入前と導入後で比較してみましょう。
実施前には見えづらかった課題が、対話と関係性の再構築によってどのように改善されていくかを具体的にイメージしていただけます。
| 課題テーマ | 導入前 | 導入後 |
| チームの関係性 | 部署・役職間の距離があり、業務以外の会話は少ない | 肩書きを外した対話を通じて相互理解が進み、連携がスムーズに→GOOD! |
| 意見の出にくさ | 会議では発言が限られ、同じ人ばかりが話す | 心理的安全性の高い場で、本音やアイデアが自然と出るように→GOOD! |
| 組織ビジョンの浸透 | 「経営が何を考えているか分からない」という声が多い | 直接対話を通じて、目的や方向性に対する納得感が生まれる→GOOD! |
| 自己認識の浅さ | 自分の強みや役割に気づけていない | 他者からのフィードバックや気づきを得て、当事者意識が芽生える→GOOD! |
| 部署間の壁 | 情報共有が表層的で、連携に手間や時間がかかる | 横断的な対話で共通課題への理解が深まり、動きが早くなる→GOOD! |
成功するオフサイトミーティングの企画手順
オフサイトミーティングを成果につなげるためには、当日の内容だけでなく、事前の設計と事後のフォローまで含めた「全体の流れ」を意識した企画が重要です。
以下では、成功率を高めるための基本ステップを3段階に分けてご紹介します。
【1】事前準備
目的の明確にする
まず最も重要なのが、「今回のオフサイトミーティングで何を達成したいのか?」という目的の言語化です。
ビジョンの浸透、チームの再結束、部門間の壁を越えた関係性の構築、新規事業創出。
目的が明確であるほど、設計全体に一貫性が生まれ、参加者の納得感・行動変容にもつながります。
✅ポイント
「とりあえず話す場」ではなく、「●●のための対話の場」という目的を意識した場にすること
参加するメンバーと人数を決める
次は、「誰を参加させるか」をしっかり考えることが大切です。
目的によって、最適な顔ぶれは変わってきます。
たとえば
- 組織全体の一体感をつくりたいなら → 部門を横断した編成に
- 特定の層の課題に向き合いたいなら → 若手や管理職などを絞って実施
といったように、目的に合ったメンバー構成を意識して決めましょう。
人数も重要なポイントです。多すぎると話しにくくなり、少なすぎると多様な視点が出づらくなります。
ちょうどよい「対話が生まれる規模感」を意識して調整すると◎です。
✅ポイント
- 目的に応じて顔ぶれを調整する
- 多様性のある編成は、新しい気づきや相乗効果が生まれやすい
- 特定の層別に編成すると共通言語の形成しやすく心理的安全性も保たれやすい
テーマを決めてプログラムを作る
当日のテーマや進行内容(プログラム)は、オフサイトミーティングの成果を左右する大きなポイントです。
参加者が「自分のこととして考え、話したくなる問い」を軸に据えることで、当事者意識が高まり、話し合いがぐっと深まります。
たとえば
×「当社のビジョンについて」
○「今の組織で“このままではいけない”と感じていることは?」
のように、問いの立て方ひとつで、場の空気は大きく変わります。
また、プログラムには 「発散(意見を広げる)」→「収束(方向性をまとめる)」 の流れを取り入れるのが効果的。自由な意見を出し合ったあとで、チームとしての方向性やアクションに落とし込む構成にすると、行動につながりやすくなります。
さらに、タイムスケジュールもプログラム設計の一部として重要です。移動時間や休憩・食事も含めて、無理なく集中できるように「余白を残す」ことが成功のカギ。詰め込みすぎず、場の流れに合わせて柔軟に対応できるように設計しましょう。
✅ポイント
- テーマは「考えたくなる問い」にする
- 流れは「発散→収束→行動化」
- 時間配分は「余白と余韻」がある設計を
会場と日程を決める
オフサイトミーティングでは、「どこで・いつ開催するか」が場づくりの鍵になります。いつもと違う環境に身を置くだけで、参加者の気分は前向きになりやすく、会話も自然と活発になります。
おすすめなのは、自然に囲まれたリゾート施設や、ちょっと特別感のある貸し切りスペースなど。
話しやすさ・動きやすさ・非日常感のある場所が理想的です。
また、当日の進行がスムーズになるように、移動・休憩・食事のタイミングまでを含めたゆとりあるスケジュール設計も大切です。「集中→リフレッシュ→再集中」というリズムをつくることで、内容の濃い時間が生まれます。
✅ポイント
- 会場は雰囲気だけでなく、動線や話しやすさも意識
- スケジュールは「詰め込みすぎず、余白を残す」構成が成功のカギ
【2】当日運営
場の雰囲気をつくる
オフサイトミーティングの成果は、「最初の30分」で決まると言っても過言ではありません。
最初の導入でいかに安心・リラックスした雰囲気をつくれるかが、その後の発言量や対話の深さに大きく影響します。たとえば、ファシリテーターが最初に「正解を出すことが目的ではない」「自由に話していい場」であることを明言したり、軽いアイスブレイクを入れて緊張をほぐしたりするだけでも、場の空気はぐっとやわらかくなります。
✅ポイント
- 最初の空気づくりが“話しやすさ”を決める
「否定されない場」であることを明示する
アイスブレイクで緊張を和らげる
対話を深める進行を意識する
会話がうまくいかないと感じる場では、実は「問いの立て方」や「進行の構造」に原因があることも。
だからこそ、当日の進行役には問いかけの工夫や、広げる・まとめる・促すといったファシリテーション力が求められます。全員が話す機会を持てるよう、ペア・グループワークを活用するのも効果的。
また、「紙に書く→話す」などの段取りを挟むことで、内向的なメンバーも発言しやすくなります。
✅ポイント
- 問いかけの工夫が対話の深さを決める
- グループワークやペア対話で全員に発言機会を
- 発言しやすい流れをあらかじめ用意しておく
【3】開催後のフォローアップ
振り返りの共有をする
ミーティングが終わったあとは、参加者同士で「何を感じたか」「どんな学びがあったか」を共有する時間を設けましょう。
この一歩があるだけで、体験が言語化されて整理され、自分ごととして定着しやすくなります。
加えて、参加できなかったメンバーに対しても内容を報告しておくことで、社内全体の理解と協力も得られやすくなります。
✅【ポイント】
- “気づき”は言語化・共有することで定着する
- 報告レポートや写真の共有も有効
アクションに落とし込む
オフサイトで生まれたアイデアや気づきを、日常業務へどうつなげていくか。ここを丁寧に設計しておかないと、「いい話だったね」で終わってしまいます。
終了時に「まず何から始めるか」を1人ひとりが宣言したり、振り返りミーティングを後日実施したり、チームごとのアクションを共有する仕組みをつくることで、実行と変化を後押しできます。
✅【ポイント】
・終わり方が行動変容を左右する
・「まず何から始めるか」を明確にする
・後日の振り返りMTGで定着を図る
アンケートでフィードバックを集める
当日の満足度や印象に残った内容、改善点などを把握するために、終了後すぐにアンケートを実施しましょう。
匿名形式にすることで本音を引き出しやすくなります。今後の運営改善にも活かせる貴重な材料になります。
✅【ポイント】
- 「率直な声」を集めるには匿名アンケートが効果的
- 満足度だけでなく、「印象に残った時間」や「今後への提案」も聞く
このように、事前・当日・事後の3つのフェーズを丁寧に設計・実行することで、オフサイトミーティングは「ただのイベント」から「組織を変えるきっかけ」へと進化します。
成功するオフサイトミーティングのプログラム例
オフサイトミーティングの効果を最大限に引き出すには、目的や参加メンバーに応じたプログラム設計が重要です。
ここでは、時間別におすすめの代表的なプログラムを3つご紹介します。
半日プログラム(所要時間:約3~4時間)
気軽に取り入れやすい短時間プログラムです。
例えば、午後から集まって「アイスブレイク→グループワーク→振り返り・共有→打ち上げ・交流会」といった流れを設計すれば、参加者同士の関係性をほぐし、今後のチーム活動を円滑にするきっかけになります。部署内ミーティングやプロジェクトの立ち上げ時などにおすすめです。
▼半日プログラム例
| 時間帯 | 内容 | 目的・ポイント |
| 13:00~13:15 | オープニング/目的共有 | ミーティングの趣旨・狙いを明確に伝える |
| 13:15~13:45 | アイスブレイク | 緊張を解き、発言しやすい雰囲気づくり |
| 13:45~14:45 | ワーク①|テーマ別グループ対話 | 組織・チームに関する課題や気づきを共有 |
| 14:45~15:00 | 休憩 | |
| 15:00~15:45 | ワーク②|解決策のアイデア出し | チームごとに具体的な改善案を議論・発表準備 |
| 15:45~16:15 | 全体共有・まとめ | チーム間でアイデアを共有し、学びを広げる |
| 16:15~16:30 | クロージング | 所感の共有・実務への活かし方を確認 |
| 17:30~19:00 | 打ち上げ(食事・交流会) | カジュアルな雰囲気で関係性を深める場に |
1日プログラム(6〜8時間)
1日の中で、戦略や方針の共有→ディスカッション→行動計画立案までを一気に行える中〜大規模向けのスタンダードな構成です。午前中にトップや上長からのメッセージを共有し、午後はワークショップ形式で自分たちの現場に落とし込む…といった設計にすることで、組織全体の方向性と現場のアクションがつながりやすくなります。
▼1日プログラム例
| 時間帯 | 内容 | 目的・ポイント |
| 10:00~10:30 | オープニング/趣旨・目的説明 | 開催の意図と参加者の意識統一 |
| 10:30~11:00 | アイスブレイク | 色々な人との関係性を構築 |
| 11:00~12:00 | トップメッセージ・戦略共有 | ビジョンや現状課題のインプット |
| 12:00~13:00 | 昼食・自由交流 | |
| 13:00~14:00 | グループワーク①現場視点の共有 | 課題や強みを言語化するワーク |
| 14:00~15:00 | グループワーク②課題の深掘り | 原因分析や共通課題の明確化 |
| 15:00~15:30 | 休憩 | |
| 15:30~16:00 | グループワーク③アクションプラン作成 | 明日から動ける行動計画に落とし込む |
| 16:00~16:45 | 全体発表・フィードバック | 多様な視点と刺激を得る |
| 16:45~17:00 | クロージング・まとめ | 意図の再確認と実務との接続 |
1泊2日プログラム(宿泊あり)
より深い関係構築や、チームの“再結束”を目的とする場合に効果的なプログラムです。
初日はチーム対抗アクティビティやフィールドワークなどを取り入れ、体験を通して相互理解と信頼を築き、夜は懇親会などでさらに交流を深めます。
2日目はその気づきを活かして「組織としてどう動くか」を話し合い、行動計画を言語化。
「経験→共有→アクション」へとつなげる一連のプロセスを、自然な流れで設計できる点がこのプランの魅力です。
▼1泊2日プログラム(宿泊あり)例
| 時間帯 | 内容 | 目的・ポイント |
| 1日目13:00~13:30 | オープニング・趣旨説明 | 期待値の明確化と共通認識の形成 |
| 13:30~14:30 | チームビルディング・アクティビティ | 心理的距離を縮める体験型ワーク |
| 14:30~16:00 | 対話セッション①組織の現状と課題 | 組織の現実に対する率直な意見交換 |
| 16:00~17:30 | フィールドワーク or ワークショップ | 場所を活かした体験型コンテンツ |
| 18:00~20:00 | 夕食・懇親会 | ラフな場での交流を深める |
| 2日目9:00~10:00 | 昨日の振り返り | 気づきを言語化し、全体で共有 |
| 10:00~11:00 | 対話セッション②理想の組織像 | 自分たちが目指す姿を描く |
| 11:00~12:00 | アクション設計・まとめ | 各チームの具体的な行動計画策定 |
| 12:00~12:30 | クロージング・解散 | 感想と「明日からやること」の確認 |
オフサイトミーティングに適した開催場所
オフサイトミーティングの効果を最大化するためには、「どこで開催するか」が非常に重要です。
どんなに良いプログラムを用意しても、環境が普段と大きく変わらなければ、参加者の心理状態や行動に大きな変化は生まれません。
非日常の空間や、普段と異なる人との関わりがあることで、人は“いつもと違うモード”に切り替わり、本音や新しい発想が引き出されやすくなります。
とはいえ、目的や参加者層によって最適な場所は異なります。
以下に、代表的な開催場所の特徴を比較形式でご紹介します。
| 開催場所のタイプ | 特徴・メリット | 向いているケース |
| 会議室・貸し会議室 | 移動や準備の負担が少なく、設備も整っている | 半日〜1日、短時間での戦略共有やチームミーティング |
| 研修施設・ホテル | 会議設備と宿泊・食事が一体化。中規模以上の開催に対応しやすい | 中間層以上が集まる合宿形式、全社研修など |
| 自然豊かなリゾート施設 | 日常から完全に離れ、開放感のある環境で対話ができる | 信頼関係づくり、関係の再構築、アイデア創出など |
| アウトドア施設(キャンプ場・アスレチックなど) | アクティビティを交えて非言語のチームづくりも可能 | 若手中心・チームビルディング・リフレッシュ目的 |
| 自社の保養所・提携施設 | コストや自由度の面で有利。慣れた環境で安心感あり | コスト重視・少人数・社内制度活用時に有効 |
オフサイトミーティングの会場の選び方の記事はこちら
オフサイトミーティングなら九州・宮崎シーガイアがおすすめ!
ここまでオフサイトミーティングの成功に向けた企画・設計の流れをご紹介してきましたが、「場所選び」も成果を左右する大切な要素です。
そこでおすすめしたいのが、九州・宮崎にある「フェニックス・シーガイア・リゾート」です。

その魅力は、“非日常”と“会議環境”が高いレベルで融合していること。単なる保養地ではなく、組織変革やチーム再構築に本気で向き合いたい企業から、オフサイトミーティングの開催地として高く評価されています。
シーガイアがオフサイトミーティング開催地に選ばれる理由
圧倒的な非日常ロケーション
太平洋と黒松林に囲まれた開放的な空間が、日常の役割や肩書きを脱ぎ捨て、率直な対話や創造的な発想を引き出します。
多彩なアクティビティ×会議施設
ゴルフ・乗馬・セグウェイツアー・オリエンテーリングなどのチームアクティビティと、大小のカンファレンスルームが揃い、「午前は会議・午後は体験」のようなメリハリのあるプログラム設計が可能です。
“心と体”を整える食と癒し
地元食材を活かした料理や、温泉・スパ・フィットネスなど、体調や気分を整える要素が満載。チームの緊張を解き、自然な会話と信頼形成を促します。
充実のサポート体制で幹事の負担も軽減
宿泊・会議・研修・アクティビティ・送迎まで、専任スタッフがワンストップで手配コーディネートいたします。初めての企画でも安心して任せられます。
シーガイア宮崎で行う「オフサイトミーティング」についてはこちら
宮崎シーガイアでは、経験豊富な専門のセールスチームが、貴社のオフサイトミーティングを成功に導くためのお手伝いをいたします。 「こんな会議は可能か?」「予算に合わせた提案をしてほしい」など、どんな些細なことでも構いません。お客様の課題やご要望に合わせて、最適なプログラムをオーダーメイドでご提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。